私が、アマチュア無線の免許を取得したのが、1974年11月。それから47年間、現在に至るまで、何回かブランクはありましたが、未だに車に無線機を搭載して続けています。
当時は、アマチュア無線は、「キングオブホビー」と言われ、ブームでした。1ヶ月に渡る講習会を受講し、初級アマチュア無線技師の免許を取得しました。初級では、10ワットしか電波では出せず、VHF帯を中心に交信を行なっていました。
その後、2012年になり、3級アマチュア無線技師(電信も可能)の免許を取得して、50ワットまで出せることをきっかけに無線設備もアップグレードし、海外交信にハマりました。
2011年に自宅にアンテナを設置、多くの海外局と交信し、47年前から念願だった「DXCC」を取得しました。
DXCCとは、アメリカのアマチュア無線協会が発行する国際的なアワードで、世界の100の国と地域と交信し、交信証明書(QSLカード)を取得して、100エリア以上で申請するともらえる権威ある表彰状です。
睡眠も惜しみ、朝から深夜まで無線機と向き合い、条件をクリアし、今から6年前の2015年に取得できました。苦節、通算41年かかりました。
交信出来た私にとってレアなエリアのベスト5は、
1)南沙諸島 2)ラオス 3)南アフリア 4)キューバ 5)南鳥島 です。
南沙諸島は、HAMの有志がこの地に移動し、期間限定の運用を行い世界中のHAMに交信サービスを行う。との情報をネットで聞き、晴れて交信が出来た例です。今では、某国の占領で近づくことも出来ないエリアになってしまいました。
ラオスは、HAM人口が少なく、交信のチャンスにめぐり合わないという意味で、レアです。
南アフリカ・キューバは、地理的に日本からの電波が届きにくく電離層の状態・時間帯・周波数帯など色々な条件が合わないと交信できないエリアです。他にも、北欧・アフリカ中心部・中東なども日本からは難しいエリアでした。
南鳥島は、国内であり、近いにも関わらず、近くて遠い島です。ここもHAMの有志がこの島に移動し、運用した日に偶然にも交信出来ました。
日本から一番遠いはずの地球の裏側の「ブラジル」「チリ」などは、意外にも簡単に交信できるなど、無線の世界は不思議な面もあり、奥深い趣味の一つです。「キングオブホビー」と言われる所以かも知れません。
神奈川県から静岡県に引っ越しを機に自宅のアンテナを降ろし海外交信は、終わりましたが、約4年間で海外との交信数は、7217にも及びました。
愛車 ポルシェの車載無線機
