私は、1974年の日本国内で初のF-1 GPを富士スピードウエーで観戦して以来、約半世紀に渡りF1を見てきました。
これまでにセナ・プロストとの接戦や、佐藤琢磨・小林可夢偉の表彰台など盛り上がりを味わってきましたが、ここ数年は、メルセデスとハミルトンの独壇場でF1の面白さが少し薄れていました。
しかし、今年はホンダのエンジン供給が、今年限りとニュースが流れ、私のF1熱も徐々に冷めていくのでは、考えていた年初でした。
しかし、今シーズン蓋を開けてみると、 レッドブルホンダが躍進をして、アルファタウリに乗る日本人ドライバー角田が不安定ながら光った走りを見せて、シリーズ中盤から気分が盛り上がってきました。
そして迎えた昨日の最終戦。ハミルトンとベルスタッペンが同ポイントで並び、前でゴールした者がワールドチャンピオンになると言う素晴らしい舞台です。ホンダにとっても最後のGPというおまけ付きです。
レースがスタートし、ハミルトンがリードを続けて、このままでは、ベルスタッペンの優勝は無いか。と思う展開でした。
しかし、レースの神様を終盤に舞台を用意してくれていました。
何と!残り8周の50周目にウイリアムズのマシンがフォールにクラッシュ!セーフティーカーが入り、戦隊を引っ張っていく展開。ここで、セーフティーカー先導でレースが終わるかと思われた最終周にセーフティーカーが抜けて最後の一周勝負でレースが再開!
セーフティーカー先導中にソフトタイヤに交換していたベルスタッペンが、ハミルトンを抜き、トップに立つと言う離業を見せてそのままゴール!
今回の立役者は、もちろん優勝したレッドブルホンダのベルスタッペンですが、影の立役者は、レース中盤にハミルトンを2周に渡り押さえたレッドブルホンダのペレスだったと思います。
また、ルーキーのアルファタウリ角田も4位に入り、ホンダエンジン最終回に花を添えました。
こんな奇跡的で感動的なレースは、半世紀前の日本GP以来です。
来シーズンは、鈴鹿に行きたいと思います。